AMDが強力なAIミニPC「Ryzen AI Halo」を発表。128GBメモリ搭載で開発者向け、NVIDIAに直接対抗
AMDは小売店Micro Centerと共同で、強力なスペックを搭載したAI開発者向けの小型コンピューター「Ryzen AI Halo」を発表した。特に際立つのは、最大128GBの統合メモリ(unified memory)を搭載し、単一のマシンで大規模言語モデルを実行可能にする点だ。
AMDは、ユーザーのローカル環境(local AI)でのAI開発専用に設計されたミニPCタイプのデバイス「Ryzen AI Halo」を発表した。本製品は米国のMicro Center店舗のみで販売される。
本機の核となるのは新型プロセッサーAMD Ryzen AI Max+ 395であり、Zen 5アーキテクチャの16コアCPU、RDNA 3.5アーキテクチャの40ユニットGPU、そして重要なのはAI処理能力が50 TOPS(Trillion Operations Per Second)に達するXDNA 2アーキテクチャのAIプロセッサー(NPU - Neural Processing Unit)で構成されている。
Ryzen AI Haloを際立たせる最大の特長は、最大128GBもの大容量LPDDR5x統合メモリ(unified memory)を搭載し、最大256GB/sの帯域幅を備える点だ。AMDは、これにより最大2,000億パラメータのAIモデルをデバイスのメモリで直接実行できると述べており、開発者はクラウドに依存することなく、大規模モデルでの作業が可能になる。
本体は150 x 150 x 45.4 mmとコンパクトで、重さ約1.2kg。10Gbps Ethernet、USB-C 4.0ポート2基、USB-C 3.2ポート1基、HDMI 2.1など、ワークステーションレベルの豊富な接続ポートを備えている。OSはLinuxとWindowsの両バージョンが選択可能だ。
Ryzen AI Haloは3,999米ドルで発売され、小売価格4,700米ドルのNVIDIA DGX Sparkの直接の競合として位置づけられている。販売元のMicro Centerは、性能指標としてGPT-OSS-120bモデルを毎秒45トークンで実行できると主張しているが、この数値はまだ他の独立した情報源によって確認されていない。
Ryzen AI Haloは、クラウドに依存せず自身のマシン(local AI)で大規模言語モデルを実行できるツールを求めるAI開発者や中小企業にとって、NVIDIAといった直接の競合製品よりも手頃な価格であるため、魅力的な新しい選択肢となる。