Thomas Dohmke 元GitHub CEOが「Entire」を立ち上げ、6,000万ドルを調達し、AI時代に向けた分散型Gitネットワークを構築
Thomas Dohmke元GitHub CEOが、AIエージェントが膨大なコードにアクセスする必要がある時代におけるボトルネックを解決するため、分散型Gitネットワークを構築する新しいスタートアップ「Entire」を発表し、シードラウンドで6,000万ドルもの資金を調達した。
2025年8月まで4年間GitHubを率いたThomas Dohmke元CEOは、「Entire」という名の新会社を立ち上げた。その目的は、AIエージェントの時代における開発者向けプラットフォームを構築することだ。Dohmke氏は、元GitHub副最高責任者のCole Driver氏と共同で創業した。
Entireは、2026年2月にシードラウンドでの資金調達を発表した。その額は6,000万ドルにも達し、会社の評価額は3億ドルにも上る。Felicis Venturesは、これは開発者ツールスタートアップにとって過去最大のシード投資であると述べている。現在、同社は完全リモートワークで運営され、9カ国に40人以上の従業員を抱えている。
Entireが最初に発表した製品は、分散型Gitネットワーク(Distributed Git Network)だ。これは、AIエージェントが大規模なリポジトリから頻繁にコードをクローンおよびプルする必要があるため、ボトルネックが発生しているという、GitHubのような集中型システムが直面している過剰なワークロードの問題を解決するためのものだ。Entireのアプローチは、開発者がGitHubから自分のリポジトリをEntireのネットワークにワンステップでミラーリング(複製)できるようにすることだ。オリジナルコードはGitHubにそのまま残るが、AIエージェントはEntireネットワーク上のより近く、より高速なコピーからデータを取得できるようになる。このサービスはまず米国、ヨーロッパ、オーストラリアで提供される。
AIの成長により、Gitのような基本的な開発者ツールが膨大なワークロードに対応しきれなくなっている。元GitHubリーダーによる分散型ネットワークの構築は、将来のプログラミングの世界に向けて、新しいインフラストラクチャを構築する上で重要な一歩となる可能性がある。